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1924(大正13)・12・8 アデン湾
~孝吉の日記~紅海八日 快晴。未明、ソコトラ嶋、南方に見ゆ。船Aden Gulfに入るも両岸見えず。唯大洋と変る事なし。涼し。夜、月明るく波にあり。 -
1924(大正13)・12・7 インド洋
~孝吉の日記~晴。白雲ちぎれて飛ぶ。船長に墨で山の画[*マスト]にかゝる。涼し。 -
1924(大正13)・12・6 インド洋
~孝吉の日記~快晴。船長に日本橋芸妓の肖像画を描かされ閉口、失敗。川島氏の応援で難をぬける。夜、船員の相撲。緊張す。 -
1924(大正13)・12・5 インド洋
~孝吉の日記~午後、雨あり。朝、海豚(イルカ)の群、舷をかすめて現る。夕より後甲板に乗組員の相撲がはじまる。散髪屋さんの行事、面白し。 -
1924(大正13)・12・4 インド洋
~孝吉の日記~晴。南に珊瑚礁の島見ゆ。夜、三日月あり。海、殊に静かなり。午後水泳す。 -
1924(大正13)・12・3 コロンボ出港
~孝吉の日記~午前五時、船、コロンボ港出帆。魚しきりに飛ぶ。波美くし。午後二時、北野丸と行違ふ。船員歓呼す。行過ぎる一瞬間さすがになつかし。水泳す。 -
1924(大正13)・12・2 コロンボ
~孝吉の日記~晴。朝より上陸。暑し。ハシームより紀念塔、海浜を一人歩く。正午、帰船。午後、又、上陸。Victoria Gardenへ行く。後、町であちこち買物などす。油絵の好材料あれども時間なき為、遺憾。 -
1924(大正13)・12・1 コロンボ
~孝吉の日記~コロンボ快晴。朝、船長に雲の印度洋を描く。午後二時、コロンボ入港。早速上陸。時間の都合に依り、カンヂー[*キャンディ]行を止める。本名夫妻と同道、自働車にて市街見物。ポートサイド[*シンガポールあるいはマラッカの誤り]やペナンよりも純印度式の街となる。寺、美術的価値なし。Museumを見る。natural history[*自然史]の外にstone antique[*古石造美術品]沢山あり。主に12th cent.[*世紀]のものなれども偉大、荘厳なるものなり。こゝに来て初めて美術品に接せり。後、Mt.... -
1924(大正13)・11・30 インド洋
~孝吉の日記~曇、後、快晴。向風にて船、少々動揺。午後、水泳。日没又美くし。水平線上の怪雲。 -
1924(大正13)年11月29日 インド洋
~孝吉の日記~快晴。南風。海静なり。午後、水泳す。魚飛ぶ。夜、deckにてダンス会始る。あまり振はず。印度洋の日没の荘厳を発輝す。