1925・3・9 ローマ

~孝吉の日記~

月。雨。曇。昨夜、川島さん夫妻がおそく羅馬に着かれて隣のホテルに泊まられたさうで、久しぶりで一所に出懸ける。Palazzo Barberini [*バルベリーニ宮]のgallery[*美術館]を見る。油絵だが大したものがない。午後、御夫婦一所にSan Pietro[*サン・ピエトロ大聖堂]とForum Romanum[*フォルム・ロマヌム。イタリア語では「Foro Romano(フォロ・ロマーノ)」]、Palatinus[*パラティヌス。イタリア語では「Palatino(パラティーノ)」]を散歩する。

サン・ピエトロ大聖堂。広場を堂々たるドーリア式の列柱が囲む。馬車がずらりと並んでいる。(いずれも孝吉がイタリアで買った絵はがきより。撮影年月不明)

フォルム・ロマヌム(イタリア読みで「フォロ・ロマーノ」)。中央を貫く「聖なる道」とバシリカ・ユリア(ユリウスの公会堂)=右

フォルム・ロマヌムにあるフォカスの円柱

パラティーノの丘から遠望したフォロ・ロマーノ内のアントニヌス・ピウスとファウスティーナ神殿(1925年~26年)=撮影・孝吉

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