1925・2・28 ローマ

~孝吉の日記~

土。雨、後、晴。Museo Laterano[*ラテラノ美術館]へ行く。二度目である。
よいstatue[*彫像]、torso[*トルソ。胴体部の彫刻]、などが沢山ある。どう見てもそれは希臘ギリシャのものである。午後、Thomas Cook[*旅行会社、トーマス・クック]でAssisi[*アッシジ]行の切符を買ふ。Museo Terme[*ローマ国立博物館]へ二度目に行く。
やはりよいものが多いので感心。chiostro[*回廊]の庭にならんでゐる中によいものが多い。頭や足がないtorsoなので写真にもうってゐない。このよいものを記憶したい為にせめて写真がとりたく思ふ。模写してみたいものも多い。一枚ねむれるFuriaの頭を摸写する。
このMuseoでよいものは無数だが、中でも好きなものは
  Furia dormenie[*《眠れるエリニュス(復讐の女神)》《ルドヴィージのメデューサ》などと呼ばれている]
  Venere Genitrice[*《母なるヴィーナス》]
  La Fanciulla d’Anzio[*《アンツィオの少女》]
  Torso of Venus[*ヴィーナスのトルソ]
  Torso de Famme[*女のトルソ]
美くしいVenusに魅惑された。

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