孝吉の日記・書簡翻刻の凡例

■原文の基調は漢字カタカナ交じり文だが、外来語など現在もカタカナ表記が一般的な語を除き、カタカナ部分をひらがなに置き換える。
■異体字、変体仮名、合字は、名前などの固有名詞を除き現代の字体に改める。原文には同一人物名にも新字と旧字の表記揺れがあるが、新字・旧字を問わず現在一般的に使われている方に統一する。棒引き仮名遣いは現代の仮名遣いに置き換える。歴史的仮名遣いは原文のままとする。
踊り字のうち、「くの字点」は同じ言葉を繰り返して表記する。「ヽ」「ヾ」「ゝ」「ゞ」はそのままとするが、カタカナをひらがなに置き換えた部分は「ヽ」を「ゝ」に、「ヾ」を「ゞ」とする。
■原文のままでは理解しにくい誤記、脱字は修正する。疑問のある箇所には[ママ]を付す。判読できなかった部分は「□□」とする。送り仮名は原文のままとする。
■原文は句点と読点を空きで表記している箇所が多い上、両者を判別できない書き方もされており、文脈から判断して句点、読点、並列点を適宜補う。
■改行は原文と一致しない。
■二重下線は一重下線に統一する。
■[*]内は翻刻者の註記、訳語である。画家名など外国語の表記は、原文のままでは理解しにくい箇所にのみ註を加える。長い註記は数字を付し、文末にまとめて記載する。
■ルビは翻刻者による。
■翻刻は原則として日記全文を対象とするが、翻刻者の判断で一部を省略する。
■日記の日付、取り消し線が引かれた部分は書き起こさない。
■添えられている絵や図は<絵><図>とし、適宜、写真で紹介する。
■原文に現代では使うべきでない不適切な用語があるが、歴史資料としての意義を考慮し、原文のままとする。